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自律神経の乱れにご注意

自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。

体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。

その二つのバランスを損なうのが、「自律神経の乱れ」です。

不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官に様々な不調が現れます。


はっきりとした内蔵や器官の病変によるものではないため、症状の現れ方がとても不安定です。

春は、「体がだるい」、「イライラする」、「やる気が出ない」など、心身に不調を感じる方が多くなります。これらの不調は、朝晩の寒暖差や環境の変化によるストレスから生じる「自律神経の乱れ」が原因になっているかもしれません。


【自律神経の乱れが引き起こす疾患】



➀自律神経失調症

精神的なストレスや過労が引き金となる。心や体に不調が現れ、不安や緊張、抑うつ、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状が現れる。


②神経性胃炎

仕事などによる精神的ストレスや過労が原因となる胃炎。ストレスや生活習慣の乱れなどから、自律神経のバランスを崩し、胃酸が過剰に分泌され、気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがする、胃が痛む、持たれるなどの胃炎の症状を引き起こす。


③過敏性腸症候群

腸の蠕動運動に異常が起こり、腹痛を伴う慢性的な下痢や便秘を引き起こす。検査で調べても、目に見える異常が認められないのが特徴。


④メニエール病

ストレスなどが原因で、内耳のリンパ液に異常か生じる。自分や周囲がぐるぐる回るめまいと、どちらか一方にだけ起こる耳鳴り、そして難聴の3つが同時に起き、多くの場合、強い吐き気や嘔吐を伴う。危険な疾患ではないが、放置すると耳鳴り、難聴が進行する。


【自律神経の乱れを予防するためには】




➀決まった時間に起床し、朝食は必ず食べる。


②ビタミン、カルシウム、ミネラルを積極的に摂取するよう心掛ける。


③睡眠時間をしっかりと確保する。


④体温調節ができる服装にする。


⑤ストレスを解消させる。


⑥ゆっくり長くできる運動をする。


4月に入り、新しい生活を送られる方も多いと思います。環境の変化により体の不調や、ストレスをため込むと自律神経の乱れを引き起こしてしまうかもしれません。また、依然収束する兆しの見えない、新型コロナウイルスとの戦いにより、日頃からストレスとの闘いでしょう。

まず大切なことは、気持ちを明るく前向きに保ち、何気ない日常の生活を楽しむことではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症が、1日でも早く収束することを願うばかりです。